111人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
転生されたのを見届けると、アルテミスは深くため息をついた
「おそらく、気づかれましたね」
あの兄妹には、何かきな臭いことが起こっていることがばれただろう
本人たちには、まだ知られなくなかったのだが
「まあ、仕方ありませんね」
あの兄妹の片方は、無限の可能性を持つ存在
もう片方は、どんな状況下でも突破口を切り開く存在
見守っていくしかないだろう
ふと、アルテミスの目の前に揺らぎが生まれる
「もう感づきましたか
予定より早いですね」
アルテミスは背中の弓を手に構え、矢をつがえる
ここから先の自分の仕事は、時間を稼ぐこと
「零永様、小雪様
この運命は変えることは出来ません
なるべく早いご成長を」
アルテミスは揺らぎに向かって矢を放った
最初のコメントを投稿しよう!