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レストランで昼食をとり、瑞穂は山本さんにレッスンを受ける事になった。
俺は面白くない。
健太郎とつるんで滑る。
「なんかつまんねぇな。可愛いギャルもいないし。」
何本か滑って、山頂で一休み中。
健太郎が欠伸をしながら言った。
「はは。そうだな。」
「じゃあ全員一致で瑞穂の様子を見に行きましょう!!」
「俺とお前しかいないけど?」
健太郎のパンチが飛んでくる。
残念でした。こっちはガキの頃からお前に散々やられてんだ。どこにどう来るか、とっくにお見通しだっての!!
当然パンチはスルー。
俺は健太郎を出し抜いて、先に滑り出した。
瑞穂…上手くなったかな………
「瑞穂ちゃん、意外と運動神経いいね!」
「ホントですか!?…わっ!!」
「……冗談だ。」
言われるなり転んだ私を、山本さんは笑った。
「きみは素直だからいいんだね。運動能力は限りなくゼロに近いけど。」
「えっ?…うぅ~ん!……ふぅ。先生!意味がわかりません!」
私は立ち上がるのも必死。山本さんが苦笑した。
「プッ…言っていいの?」
「……ドンくさいって言いたいんでしょ?」
「……そういう事。」
「ひどぉ~!!」
「だから素直で良いって、褒めたでしょ。」
「……それ、喜んでいいんですか?」
「さあ?」
「うわ~!!山本さん、隆也さんみたい!!超ドS!」
「ははっ!!瑞穂ちゃんは男が苛めたくなるキャラなんだよ。」
「先生!意味がわかりませんてば!」
「あとは嶋田に聞きなさい……うん、だいぶ上手くなったね。綺麗に滑れてるよ。基本は合格だから、あとは何回も滑って経験を積めばいいよ。」
「はいっ!!ありがとうございます!!」
「瑞穂ちゃぁーん!!」
但さんと沖田さんが下りてきた。その後から社長と奥さん。
直樹さん夫婦と、雄一さんとジェシカのカップル2組も集まってきた。
みんな口々に、私の上達を褒めてくれる。
ウフフ、かなり嬉しい。
「あれっ!?健太郎と隆也がいないじゃん?」
直樹さんが言うと、みんなが辺りを見回す。
「あ!あれ!二人じゃない?」
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