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「チョーカッコイイネ、サムライマン!!」
「隆也くんがこんな笑顔するなんてね!!」
「俺も引退かなぁ~!!こんなの見せられちゃムリだ!!」
ジェシカと奥さんと、山本さんがニコニコして俺を見る。
俺は溜め息をついた。
「隆也さん、周りに迷惑掛けてた人に注意しただけなんです。そしたら勝負しろって言われて……目立とうとかいうんじゃないんです!!」
瑞穂が強く言った。今やレストラン中の人たちが俺たち一行の会話を聞いていた。
「そうか。いい事したなら結構じゃないか。気にするな。」
社長が笑ってくれたから、俺はホッとして頭を下げた。
「お騒がせしました。」
「あの……」
後ろから声を掛けられてみんなが振り返る。瑞穂が子供を見てしゃがんだ。
「あ…さっきの子ね!?…大丈夫だった?」
「うん!!」
隣に立つ父親が頭を下げた。
「さっきは娘が危ないところを助けて頂いて、本当にありがとうございました。この子も驚いただけで。もっと滑りたいって言ってくれました。抱っこして滑ってくれってせがまれちゃって…お陰様でこれからも楽しめそうです。」
「……そうですか。良かった。マユちゃん、だっけ?スキーは楽しいから頑張って上手になろうね。」
「うん!!お兄ちゃんありがとう!!お兄ちゃんはマユのおうじさまだよ!!」
マユちゃんは俺に抱きついて、にこっと笑った………なんだか瑞穂みたいだ。
「いいけど、そんな事言ったらパパが泣いちゃうよ。」
みんなが笑った。
ホント、良かった………
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