第1章

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死刑 王妃の座にあぐらをかき、 御子をも作ろうとせず傲慢に過ごすなど許されることではない。 民が苦しんでいるなか富に溺れた生活をしていた。など 云々と身に覚えのない罪状が言い渡された。 私は無表情でその言葉を受け止めた。 これで私は王妃の座から引きずり下ろされる。涙さえもでない。 「なんだ、もっと喚くかと思っていたがな。」 王様は蔑んだ目で私を嘲笑った。 「私の努力、気遣いが足りませんでしたから。」 そう淡々と返した。 王様は方眉を吊り上げた。 「生意気な女め、腹立たしい キルバス連れて行け!」 王様は声を荒げて書類を投げつけた。 「...」 「なにをしているキルバス!? さっさと連れて行け!」 キルバス殿は温度のない表情で微動だにせずに口を開いた。 「お言葉ですが、わたくしはその罪状に納得していないため王妃様をお連れすることができません。」 「なに...? 貴様、私に逆らうのか!?」 「わたくしは納得していないと申したのですが?筋が通っていない命令には従いかねます。」 「...っ!?き、貴様、死にたいのか...?」 このままではまずい、 「お止め下さい」 キルバス殿が罪を背負う必要はない。 「話は終わりでしょう。 そこのもの。私を連れていきなさい。」 だから、わたしは行かなくちゃ。 扉の番をしているものに声をかけた。 キルバス殿に目もくれずに去らなくては。 「待て。」 王様が呼び止める。 微かな期待をする自分がキライだ。 「キルバスをどうたぶらかしたこの下女め....」 下女か...イヤになっちゃう 「...あなたに神の御加護があらんことを」 言い伝えが本当ならないだろうけど。 王様の後ろにある窓の景色は 青空が見えていた。
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