第3話 アイドルの秘密 5

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「ボトルで殴んな!! 生田警察連れていくぞ!!」 「もう一回殴られて、記憶なくすか?」 聖子のすわった目に、竹山は画面を向く。 一月前、開幕直後のインタビュー映像。 耳と、後頭部の痛みを感じながら、竹山は、もごもごと手にした容器を空けていく。 「は~、時任君が抱いてくれるなら、私、死んでもいいわ~」 振り返り、ふたつめを取る時、聖子のうっとりとした顔があった。 「……聖子、野球、興味あったか?」
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