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竹山は、「そんな可能性は、ない」という言葉は口にしなかった。
「無いわよ。時任君のファンクラブには入ったけど」
一ヶ月前、聖子は、韓流スターのファンイベントの為、韓国に行っていた。
若くもなく、女でもないが、会うたびにハマっている男が変わっている。
竹山は、たこ焼きを食べながら、爽やかな笑顔を作る時任を見る。
「……こいつ、試合出来ねえくせに、元気そうだな」
「おい、こいつじゃねえだろ」
後ろから、地を這うような声が聞こえた。
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