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白い顔をした杉田が、制止の言葉を吐けないでいた頃。
隣の部屋で、ソファに座る松波は、電波の向こうの相手に言った。
『ふたり、歳が近いし、気が合ってるみたいです』
「……良かったじゃねえか」
神戸に居る顔が、どんなものか。
不機嫌そうな声から、簡単に想像がつく。
松波は、顔が緩むのが分かった。
『はい、すぐに、問題が片付きそうで良かったですね』
「……何だよ、問題って」
『望むような関係は持てない、でも、傷つけたくないし、ほおってはおけない』
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