第3話 アイドルの秘密 5

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※ 白い顔をした杉田が、制止の言葉を吐けないでいた頃。 隣の部屋で、ソファに座る松波は、電波の向こうの相手に言った。 『ふたり、歳が近いし、気が合ってるみたいです』 「……良かったじゃねえか」 神戸に居る顔が、どんなものか。 不機嫌そうな声から、簡単に想像がつく。 松波は、顔が緩むのが分かった。 『はい、すぐに、問題が片付きそうで良かったですね』 「……何だよ、問題って」 『望むような関係は持てない、でも、傷つけたくないし、ほおってはおけない』
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