お皿

自分の中の天使と悪魔。
正しい行いをするべきだと訴える天使。ばれなければそれくらい、別に良いじゃないかと囁く悪魔。

こんな場面、一度は遭遇したことありますよね？

食器洗い中に僕の妻、里香の仕事で出張に行っている間に彼女が大切にしていたお皿が割れてしまった。

そんな時に

＿＿＿俺にも天使と悪魔がやってきた。

彼女が帰って来るのは明後日。

……幸い、割ったお皿は高級ブランドのもので今も同じものが売られている。少し値は張るがこのまま黙って新しいものを買ってくることが可能だと悪魔が囁く。

しかし、ここはキチンと謝った後、一緒に買いに行った方が良いと天使が訴える。

俺は里香の為にはどうしたらいいかって悩んだ

悩んだ結果

「正直な人が好き」
と言っていた彼女を思い出して

ここでは天使が勝ち

俺は２日後帰ってきた里香に正直に全てを話した。

だけど、

俺の話を聞いた……彼女は目に涙を浮かべていた