お皿

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「天使が勝った? ……そうね。普通なら天使が勝って良かったと思う。 【お皿が割れた。一緒に買いに行こう】だけだったら。 秘密にされるよりよっぽど印象が良い。 だからこそ、 ねぇ?どうしてそれだけにしなかったの? 私は、知りたくなかった。 もう、あなたの顔なんて見たくない」 「里香……!」 俺は彼女に正直に話した。 「俺が朝寝坊した間に食器を洗った沙織が大切にしてたお皿を割った」 と。 そうしたら、彼女は出て行ってしまった。 俺は里香の為に正直にそう言っただけ。 俺と、里香はこれがきっかけで離婚した。 俺が悩んでいた時に沙織はこう言ってきた 「私が割ったってちゃんと言ってね 里香と別れて私と結婚してよ。 ……お金のことなら心配しないで。私パパが毎月お小遣いもらってるしあなた一人くらいどうってことないわ。」 沙織は美人で体の相性もかなりいい。 更に、資産家のお嬢さんといったところだ。 __里香のことは愛していた。 だが俺はこの悪魔のような誘惑に 負けてしまった。 里香は、仕事をしてない俺の代わりに一生懸命働いて養っていてくれた。 いつも申し訳なく思っていた。 だから、俺なんていない方がずっと楽な生活……できるだろ? だから、お互いの為に 正直に言いなさいと天使が勝った。 Fin
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