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快人side
機嫌良く職員室を出て行った蓮。
…本当にかわいすぎると思う。
あんなかわいい笑顔で歩いていたら襲われちまうだろぉが。
あいつは無自覚な上に鈍感だから、絶対にそんな目で見られてることに気づいてないしな。
だから俺はあいつから目が離せない。
…いや、あいつが好き…だから目が離せねーんだ。
でも今はそれよりも…
「おいお前!! 名前なんて言うんだよ!! あと俺のことは弥生って呼べよな!!」
…このマリモだ。
「うるせぇ。俺はお前より年上だ。目上の人には敬語を使え」
「なんでそんなことを言うんだよ!! 俺たち友達だろ!? それに名前教えろって!!!」
「…チッ。俺はお前と友達になった覚えはねぇ。名前も教えたくねぇよ。あと、蓮には絶対手を出すんじゃねぇぞ。あいつはお前が関わっていい奴じゃねぇんだ」
「な!? 蓮は俺の恋人だぞ!!? だから俺と蓮はずっと一緒にいるんだ!!!」
でけぇ声で訳のわからないことを言うクソマリモ。
蓮がてめぇの恋人のわけねぇだろーが。
「ふざけたこと言ってんじゃねぇよクソが。寝言は寝て言えクソ餓鬼」
俺は言いたいことを言うと席を立って教室へと向かった。
本当はこのクソマリモを案内しなきゃいけないんだろうが…。
「おい待てよ!! 俺に謝れよ!!! 謝ったら俺は優しいから友達になってやるよ!!!」
勝手について来るから関係ねーだろ。
にしても理事長もめんどくせぇ奴の転入を許しやがって…。
これからやっかいなことが沢山起こるんだろうな…。
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