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転入生が来てから1週間。
俺…ものすごく疲れたぁ…。
なんか(勝手に)恋人にされてから、弥生くんは俺にベッタリくっついて来る。
生徒会室に行こうとしても俺から全然離れてくれない。
連れていくわけにもいかないから俺はこの1週間、生徒会室に行っていない。
仕事は快くんが持ってきてくれるから困ってはいないけど…。
…みんなにものすごく会いたいなぁ。
みんなに弥生くんを会わせて俺みたいになったら大変だから、みんなに説明して俺と距離を置いてもらってる。
まぁ、ものすごく反対されたけどなんとか納得してもらった。
でもそれもそろそろ限界かも…。
みんなに会いたくて仕方ないなぁ~(´・ω・`)
「蓮!! 俺ちょっとトイレ行ってくるからここで待ってろよ!!」
「…はぁい」
今は教室でさっき4時間目の授業が終わったばかり。
購買に行こうとしたら弥生くんがそう言ってトイレに向かった。
…なんで待ってなきゃいけないんだろぉ?
もう毎日こうだから疲れちゃったよぉ…。
俺が溜息をついて机に突っ伏すと誰かに優しく頭を撫でられた。
へ!?
驚いて顔を上げるとそこには親友の芦屋 遥〈アシヤ ハルカ〉がいた。
はるちゃんはすごく優しくていい子なんだよぉ!
それに俺の親衛隊隊長もやってくれてるんだぁ!
「蓮、お疲れ様」
フンワリ笑って頭を撫で続けるはるちゃん。
「…はるちゃん~!! 俺もうやだよぉ~。 弥生くん、ずっと俺について来るんだもん。 何処にいてもすぐに見つかっちゃうし…。ひっく… それに…っく…りゅーくんたちに会えないのが一番辛いよぉ…!!」
俺ははるちゃんの顔を見たら涙が出てきちゃって、今までの不満を言ってしまった。
そして全部言い切った瞬間…
…はるちゃんの顔が般若のような恐ろしい顔になった…。
…ものすごく怖いです…(´・ω・)
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