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…てかこいつ大人しすぎねぇか？
さっきから全く動かねぇぞ。
「おい、来栖？」
「…ｽｰ…ｽｰ」
…マジかよ。
こいつ寝てやがる…。
もうなんだかなぁ。
いろいろと避けたりすんの阿呆らしく思えてきたわ。
無邪気すぎてさすがにシカトも出来なくなって来たし。
てか子供っぽすぎて目が離せねぇっていうか、さっきみたいにいきなり転んだりしそうだもんな。
…それに何時までもこのままでいたら“あいつ”にも迷惑掛けちまうしなぁ。
俺自身もそろそろ変わらなきゃいけないってことか…。
そうなったら俺のやることは一つだな。
まあ、いつもみたいに来栖が言ってきたらでいいか。
きっと驚くだろうな、こいつ。
散々避けてたからな。
いつもは嫌だったけど今は早く、こいつのいつもの言葉が聞きたい。
そしたら今度はちゃんと答えてやるよ。
――『健吾くん健吾くん！ 俺と友達になろ♪』
――『…あぁ、これからよろしくな。 “蓮”』
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