#04 あついあつい1日

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「もしかして!楓ちゃんってアキが好きなのかも!!」 「……は?」 閃いて輝く俺の瞳に、アキは白けた視線を送る。 「だってさ、アキってめちゃくちゃモテるじゃん?それで楓ちゃんは俺を目の敵にする。つまり!アキと一緒にいる俺が気に入らないから!! どう?完璧じゃない??」 「とりあえずカナの頭が完璧にやばいことだけは確かだな。」 俺の推理にピシャリと言葉を返すアキに「なんだよー。」と口を尖らせながら呟く。 完璧にそうだと思ったんだけどなぁ。 「…はぁ、俺も中谷も報われねぇな。」 「へっ?…てもうこんな時間か。明日は学校行くしもう寝るか。」 そう言って立ち上がり、俺は昨日同様棗のベッドを使うためにそちらに歩き出そうとする。 しかし、アキに左手を掴まれてしまって前に進めない。 「アキさんどうしたの。」 「…なぁ、今日までは甘えていいんだろ?」 「んー?まぁそう言ったな。」 「じゃあさ、今日一緒に寝てくれない?」 アキの言った意味が分からず、数秒思考停止状態で固まる。 がやっと頭が動き出し、俺は大きな声を出した。 「うぇ!?アキ何言ってるの!?」 「だから、一緒に寝てって。」 しれっと言い直してくるアキに目眩を覚えた。 今日のアキはいつも以上の甘えたを発症している。 「いや、男子高校生が1つのベッドで寝る絵図ってどうよ?それに狭いし。」 「大丈夫だろ、カナ小さいし。」 「小さくねぇよ!これでも170cmはあるから!!」 不毛な言い合いを続けるが、俺もアキも譲る気がなく、どうしようかなと俺は考えた。 .
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