#04 あついあつい1日

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リビングのドアを開けると、やはりアキがソファーに座ってテレビを見ており、俺たちの方を振り返って「おかえり。」と小さく呟いた。 「うん、ただいま。ご飯と薬ちゃんと飲んだか?」 「食べたし飲んだ。」 そう言うとアキはキッチンに置いてある空になった食器と、数が減った薬を指差した。 俺はそれを確認すると、にんまりと笑ってアキの頭をくしゃくしゃと撫でる。 「よしよし、アキえらいえらい!」 子供扱いのような俺の態度に、アキは少し照れたように俯く。 その隙をつくように棗が「アッキー子供みたいやなぁ。」とからかいの声を掛け、アキは棗を少し睨みながら「…五月蝿い。」と小さく返していた。 「神楽!寝込んでるお前のために新作のプリン買ってきたぞ!早く食べようぜ!!」 待ちきれないと言わんばかりの様子で政宗が叫び、その様子に全員が吹き出す。 政宗のスイーツ好きはみんなが知っていることだし、アキも政宗が食べたくて買ってきたんだろうと気付いたらしい。 「ん、ありがとな。丁度プリン食べたかったんだ。」 「だろ!?ほーら、神楽も喜んでるじゃねぇか!!」 アキの優しさに気付いているのかいないのか、政宗は嬉しそうにはしゃぎ、視線を俺と棗に寄越してくる。 その様子に更に俺たちは吹き出し、笑いながら座りプリンを食べ始めた。 ◇◇◇ プリンを食べ、その後夕飯も騒がしく食べ、政宗と棗は隣の部屋に戻り、俺は風呂から出て後片付けをしていた。 アキの体調は良くなり、さっき熱を測ったが、すっかり平熱にまで下がっていた。 これなら明日は学校に行けるだろう。 .
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