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鹿之助(やば!!)
自重して、両手で口を押さえ、少年は静かに席に座る。
鹿之助「からかうな、千絵」
千絵「いやぁー、ほんとに今のはベストショットだったからねぇ」
鹿之助「あのなぁ……」
少年の心臓は、いまだにまだバクバクとはやく動いていた。
それは正面に座っている茶髪の少女も一緒だった。
そして。
しばらく待つと、三人分の料理が運ばれてきた。
内容は紙パックの牛乳、コッペパン(オプションでマーガリン)、肉じゃが、サラダと鶏の唐揚げ、デザートにはカップのヨーグルト。給食当番スタイルのウェイトレスさんの話によると、和風ごっちゃの無国籍が給食の売りだとか。本来の学校の給食より若干値段が高めなのは、レシピは同じでも食材に違いがあったり、大量生産によるコスト削減が行えないためらしい。
鹿之助「さってと。そんじゃ頂きますか」
杏梨「うん」
千絵「ほんと、これ見てみると昔の頃を思い出すわね」
鹿之助「昔って、まだ三ヶ月しか経ってないぞ」
千絵「うっさい。気分よ、気分!」
鹿之助「あだッ!!」
千絵は見事、おしぼりを鹿之助の眉間に命中させたのだった。
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