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「やったー!これで明日の始業式も万全よ!」
アリスは嬉しさのあまり飛び跳ね、全身で幸せな花畑の様な雰囲気を醸し出していた。
そんなアリスのを見て、鋼一は本日何度目かの苦笑いを浮かべる。
「喜び過ぎだっての……それでエニスはアリスの部屋になにか用でもあった?」
鋼一は部屋の隅でちょこんと座るエニスにそう聞くが、彼女の格好を見る限りたぶん自分に用があったのかな?などと勝手に予想する。
鋼一に呼ばれたエニスは勢いよく立ち上がり、まだ幼い顔に喜色満面な笑顔を浮かべた。
「はい!!姉様には先日の入学式で私の制服姿をお見せしたのですが、鋼一さんにも見ていただきたくて……」
そう言ったエニスは淑女みたく恥じらい、わかりやすく手をもじもじとさせた。
(エニスは今日も可愛いなー)
ちなみに鋼一には女子高生の制服を見てニタニタする変態的かつど阿呆な性癖などない。
なのでモジモジと恥じらうエニスを可愛いと思っただけで、制服を着た女の子かわえぇ~なんて思っていない。断じて違う。
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