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実際麗奈の母親はこんな制度が取られる前の時代であったため、人口臓器から作られた人間で、親がいなかった。
この優遇制度に参加しているため、男性の体を持つ一般人よりは贅沢がきき、医療目的以外での人体生成を行い、麗奈よりも若い20代前半の見た目をしている。
度々麗奈にもこの制度への参加を進めてくるが、麗奈はこの制度が自分が家畜化されるような気がしてどうも嫌いであった。
父親もそう言う。1人産めば一生安泰なのだから、と。
しかし、彼自身もそんなことを言うわりには、先程述べた全国民生活保障制度の恩恵を受けている。
毎月国民は働かずとも口座に最低限の金は入るし、住居も最低限支給される。
この生活が出来るのもロボット技術が発達した現代、人間の仕事がほとんどなくなった証拠であった。
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