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何故ならば、今のご時世、女性の体を持ち、子供を産むというのは、世間的に大きな貢献とされ、社会からの優遇を得られるからだ。
これは出産教育女性優遇制度と呼ぶ。
そのため、この時代の女性はほとんど出産をし、社会的な優遇に甘んじた。
しかし、これに甘んじているのは元々が女性だった人々だけではない。
本人の遺伝子から脳の一部以外の人体の全てを生成できる現代では、元の体が男であっても、体が拒否反応起こさずに、女性となることができた。
そのおかげで、性別など自由に変えられる。
それ故、女性の体を持つ者は、基本的には出産や教育に携わり、社会制度の恩恵を受けられるのだ。
教育資格を持つ者は、特に優遇された。
また、現代人は、犯罪率の低下の為に生まれながら生殖能力を奪われている。自分が子供を持ちたいときは、許可を申請する。
そうすると、遺伝子情報を読み込んだ子供を、申請した数だけ女性達が産んでくれた。
人口の内臓を作り、その中で子供を作ることが出来るが、何故か人の身体から生まれた赤ん坊の方が、健康であり、優秀であるという神話が信じられているため、この奇妙な制度が成り立っていた。
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