最終章――仁

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「仁さん、仁さんっ」 愛してるよ、柊香。 傍にいる。 ずっと、お前の心に寄り添ってるよ。 「桜、桜が……」 伝わったか? 「あたし……桜まみれよ。仁さん……」 信じてくれた? 「もう……」 俺がここに居る、と。 「分かったわよ……」 どこにも逝かない、離れられない。 「あなたは……幸せなのよね?」 あぁ――解ってくれたんだな――
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