最終章――仁

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抱き締める必要は、ない。 だって、心が重なっているから。 抱き締める必要がないほど。 俺は柊香の傍に居るのだから。 だが、これだけは伝えたいんだ。 カワイイカワイイ、俺の柊香。 ずっとずっと――愛してる。 ずっとずっと――好きなんだ。 何度囁いても、 柊香は笑ってくれたから。 何度だって、俺は言うよ。 あぁ、なんて幸せなんだろう。 俺はずっと、柊香のもの。 一生、どこの騒ぎじゃない。 永遠に、永久に。 俺の魂が在る限り。 これは絶対だ。 これは――信じていいことなんだよ。 今も、そして、とこしえに―― ...fin...
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