あとがき

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あとがき

最後までお付き合いくださり、 まことにありがとうございました。 昨年から密かに温めてきた仁と柊香の物語。 いかがだったでしょうか? 現実主義の私としては、 初めての幽霊ものです。 そして夫婦が惚気合うという、 穏やかな恋愛ものでもあります。 肉体の死、は。 イコール魂の消滅ではない。 私はそう信じています。 人の心は、 それほど強いものだと信じていたいから。 たとえ死んでも、愛しくて。 傍に居られることを幸せに感じる。 先に逝ってしまった誰かが、 そんな幸福を得ることが出来るなら、 遺された者にも希望が与えられるから。 生死の壁。 人間という存在は超えられなくても。 愛、ならば。 乗り越えられるかもしれない、 関係なく突き進めるかもしれない。 魂が溶け合う幸せ。 ちょっと怖くて妖しく、そして美しい。 『桜の樹の下にて』の力を借りながら、 ようやく描き上げました。 2015.04.25 min
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