264人が本棚に入れています
本棚に追加
******************
「やっぱり、これって恋かしら?」
頬を紅く染めて、
その人について熱く語っていたくせに。
千賀ちゃんは自覚の薄い発言をした。
どう見たって、恋する乙女の顔なのに。
「きっとね」
そんなオトボケのところが、
とっても可愛いあたしの親友。
鮎川(アユカワ)千賀子(チカコ)は、
首を傾げて微笑んだ。
「また、お逢いできるわよね」
「もちろん。
今度はもっとお話できるように、
あたしも協力するわ」
恋に恋するお年頃。正にそんな感じ。
あの頃。
あたしたちは恋することに一生懸命で、
毎日が光り輝いていた。
最初のコメントを投稿しよう!