第13章 禁断の真実

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僕に送って来た手紙の類と違って その日記は実に簡素なものだった。 まるで授業のノートをとるように 黒ボールペン一色で書かれた 無機質な文字の羅列。 スタンドの側に腰を下ろすと 僕はおそるおそるページをめくった。 それは例えば 初めて僕らが身体を交えた その日の日記――。
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