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雷属性特有の速さを生かして敵へと迫る。正面からという単純な攻撃にも関わらずモヒカン頭の反応は遅い。
いかにも実践慣れしてない感じだ。むしろ自分が真っ先に狙われてビビってる様にしか見えない。
まずは剣を下から上へと振るい上げモヒカン頭の体勢を崩す。そのままもう片方の剣を胸に突き刺しこいつとの勝負は終了。
意識を失ったモヒカン頭はそのまま倒れこんだ。
「弱いな」
弱すぎる。
今までこの学園の生徒は全員それなりの強さを誇ってるのかと思ってた。例えCランカーでもルーナみたいに防御魔法が得意だとかな。
でもこれで分かった。ほとんどの奴はそうじゃない。いくら名門校でもみんながみんな強い訳じゃないんだな。
オレは思わず心の中でホッとする。
「おらぁ!」
そんなオレに隙が出来ていたのか、1人の野郎が剣を思い切り振り下ろしてくる。
だがその前にオレはこいつの足元を払い、地面に崩れ落ちたところを剣で突き刺す。
次はあの金髪野郎を狩る。
「≪サンダーボール≫」
オレが金髪野郎と目を合わせた瞬間、奴から飛んできたのは雷球。
でも雷球から感じれる魔力の量も質も大したものじゃない。これなら正面から打ち破れる!
「はぁ!」
金髪野郎に向かって走りながら剣を横に一振り。それだけで雷球は切り裂かれ分散する。
「≪ダークレイン≫」
だがそう何度も上手くはやらせてもらえないみたいだ。
金髪野郎に辿り着く前に横から降り注ぐ闇属性の攻撃。
オレはそれを宙に飛び回避する。宙に来たはいいが、オレは難易度の高い飛行魔法は使えない。
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