学園

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考えた挙句、オレは右手に雷の鞭をいくつも出現させそれを地上の野郎共に振るう。 この速さにこいつらが付いてこれるはずもなく、程なくして鞭は全員に命中する。 下で電撃に悶え苦しむ野郎を尻目にオレは華麗に着地を決めて1番距離の近い奴と、金髪の奴へと剣を投げる。 「ぐはぁ……!」 剣は見事に野郎の心臓へと突き刺さり、オレはこれで4人をノックダウンさせた。 さて、どうやらバルドの方に行ったのは4人みたいで、オレの目の前にはクラスでのあの3人組だけが残ってる。 出来れば電撃でたっぷりと苦しませてから倒したいもんだな。でもあんまり長引かせるのもな。 仕方ない、オレの数少ない最上級魔法のお披露目といくか! 「我が放つは神の雷ーー」 「っ!やべぇぞ、魔法を撃たせるな!」 オレが詠唱を口に出し始めた瞬間、3人組は途端に慌て出し初級魔法を次々とこちらへと放つ。 けど残念だったな、この魔法は詠唱中に防御結界が張られる。初級や中級程度の魔法には邪魔なんか出来やしない。 もちろんXランカーやSSSランカーの使う初級魔法とかだと威力が桁違いだから、オレの力じゃ防ぐのは無理だろうけど。こいつらの魔法ならこの結界で防ぎきれる。 それを踏まえた上で、この魔法を選択した。 「我が願うは敵の殲滅、薙ぎ払えーー《アトミックサンダー》」 3人組の抵抗も虚しく終わり、オレの放った魔法が地面ごと纏めて吹き飛ばしていく。 オレにしては珍しい大技だ。これで決着はついただろう。
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