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ガルディア帝国最強の魔導士死神が、バルランド王国のギルド最強の風雷の操者に負けて死んだ。
この事態は帝国中を大きく揺るがすニュースとなり、その日の内に帝国と王国、数日後にはマリダス中のほとんどの国に知られていた。
もちろんそれは東大陸とて例外ではなく、東大陸の大国トメリア皇国にも伝わり、皇国内では今こそ王国と手を組んで帝国を打ち倒すべきと考える人々すら現れていた。
そんな甘く見られている帝国は現在王国との戦時中であり、帝国軍は王国の国境要塞こそ突破したもののそこからの侵攻は1ヶ月たった今でも未だに進んではいなかった。
国境要塞の戦いでは大活躍をした特殊殲滅部隊の3人も、王国の精鋭部隊である戦乙女部隊に何度も侵攻を防がれている。
この事態に焦った帝国はついに新兵器の使用に踏み切る。
そして、新兵器によって魔法陣による転移以外の転移が不可能になってしまった。
これはもちろん王国のみならず西大陸のほとんどの国をも巻き込んだのである。帝国とてそれは例外ではなかったが、帝国は機械文明が発達しているおかげで移動手段が多い為そこまでの痛手ではなく、逆に魔法に依存をしてきた王国はかなりの痛手になったのだ。
当然前線からすぐに離脱する事は不可能になり、消耗戦で有利な帝国は圧倒的な物量で攻め続けていた。
現在こそは王国も持ち堪えてはいるが、それがどれほど続くのかは分からない。
そんな中、アミラス学園はもう帝国に当分狙われる事はないと踏み、前とは何も変わらず生徒達の活気で溢れかえっていた。
実際、死神、紫天、清風の錬者を投入し、結果落とせなかったばかりか死神を失った帝国は既にアミラス学園は後回しにしていたのだった。
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