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そして、この男の人間としての薄さに気がつかないような女に本物の男と偽物との違いは解らないと、気がつけば好きだった知性に関しても、すっと冷めるような気持になり、関係を絶った。安っぽい女など興味はない。ましてや俺の価値がわからないような女は付き合う値打ちなどない。
すぐにさとみに対する怒りは収まった。しかし、それでも俺は無視し続けた。
理由は他にもあった、さとみにかまけすぎ仕事が疎かになっていた。要は俺が、さとみに溺れるのではないかと怖気づいたのだ。
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