第1章 大人の恋をしてみませんか?

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このところ熱いメッセージに多くの時間を取っていた。他にも彼女の投稿を読み、実に多くの時間を彼女のために費やしていた。 それなのに、彼女は男性からちやほやされ満更でもない態度でいた。自分という男が想いを懸けているというのに、軽く見られたものだなと無性にイライラした。嫉妬というやつか。60を越え今更こんな気持ちを味わうなんて嘘のようだ。 さらには彼女の動向が気になり監視するかのようにログイン状態を気にして見てしまう。俺は、一体こんなところで何をしているのだ。彼女との関係は楽しいけれど自分のやるべき仕事をおろそかにしている。切って捨てるべきだと悟った。そう判っていても無視できない妖しさ。
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