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「えっ?良いわよ。
ちょっと待っててね。」
奏では、胸ポケットから携帯を取り出すと、自宅にTELし始める。
「あっ。アツシぃ?
ごめん。今日帰れないわぁ。
実はさ…」
どうやら、同棲相手に連絡を入れているらしい。
悪い事をしたなぁ…と思いながらも、少し安心する自分がいる。
ほっとため息をつき、申し訳無さそうに笑顔を浮かべた。
「うん。わかってる。
22時にはTELするからっ。
…もう…大丈夫だって!
女の子だからっ。
うん。それじゃ!」
奏は、携帯を切ると長いため息をつき、弥生に満面の笑みで言った。
「これで大丈夫!
パジャマは貸してよねっ!」
「うん!ありがとう。」
「これで一安心だな!
心置きなく、業務に励んでくれ。」
「はい!」
今日は、悪夢を見なくてすむかも知れない。
そう思うと気が楽になる。
この後、3人で食事を済ませ、各自仕事に戻るのであった。
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