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いつもいつも、
同じ揺らめきを見つめている。
海の底、わたしはただ一人で
揺らめきを見つめているだけ。
声を出すこともできない、
無力なわたしだから。
気づいたらここに一人だったから
なにも感情はない。
だけど何でだろう。
揺らめきの中に見える何かの影に、いつも期待をしてしまうんだ。
それを見つけたとき、
胸が詰まるような、喉が乾くような感じがする。
とても、苦しい。
その正体はわからない。
でも、何か期待をしている自分がいる。
いつか、無力な自分を
あの影が連れ出してくれるって。
いつかーーいつか。
無力なわたしはそれを祈ることしか出来ない。
祈ることしか許されない。
出そうとした声は、泡となって空に吸い込まれた。
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