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「お、戻ってきた。どうだった?」
忙しくランチの準備をしながら、忍は聞いてきたが、2社目の事は詳しく話さないでおいた。
「無愛想だと指摘をうけました。すみません。」
「お礼はきちんと言ったんでしょ?」
ぴょこんと奥から出て来たのは、忍の相棒でもあり共同経営者の聡美だった。
「はい。」
「ならいいわ。気にしなくていいわよ。」
「そうそう。」
2人は少々自分に甘い気がする。
めぐみはそう思いながら、サロンをつけた。
「さぁ!今日も張り切っていこー!」
元気で明るい聡美が拳をあげ、活をいれた。
最初はこのテンションに戸惑ったが、今は一緒に拳をあげれるぐらいついてはいけている。
「聡美-さっそくだけどパン足りないわよー。」
「あー!はいはいー!」
そんな飛び交う会話に、めぐみは心地さを感じた。
「ほら、めぐみもグラスふいて。」
「はい。」
この時間が続けばいいのに。
そう願うめぐみであった。
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