ジョージ再びの日

19/21
前へ
/361ページ
次へ
そんな私に追い討ちをかけるように、その状態で、 「サチ」 臣くんが私をそう呼ぶ。 いや……でも、その呼び方は…… と、私が思っていると、さっきの表情とは変って、 「サチ、って呼ばれてたんだね」 ニッコリ微笑む臣くん。 滅多に笑顔なんて見せないのに、本日二回目の微笑み。 その王子サマの様な微笑みで、思考回路はこんがらがって、最終的には目の前にいる臣くんのこと以外、何も考えられなくなる。 すると、ぐいっと臣くんが私をひっぱって、 「幸代」 今度は何時も通りの呼び方で私を呼ぶ。
/361ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3047人が本棚に入れています
本棚に追加