6・29記念日事件簿

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顔を上げると、勿論もう臣くんと秘書藤枝の姿はなくて、並んだ街灯が二人がいなくなった道を虚しく照らす―… 何、この状況…… 私は悲劇の主人公? 愛する旦那サマが明らかに好意を寄せてるオジョーサンと、そのオジョーサンの住むマンションへと消えていき、その瞬間を目撃してしまう悲劇の新妻……? 脱力感や、その他もろもろのドロドロとした感情が入り混じり、顔を伏せて、その場に蹲ってしまう私。 ホントこんな時、どうすればいいの? 何かよからぬことを企んでいそうな秘書藤枝の行動を防ぐために、斜め前に聳えるF在住のマンションへと乗り込んで行くべき? でも、オートロックだったら部屋番号なんてわからないし入れない。管理人はいるの?思い切って管理会社にでも連絡すべき?ねぇ、どうなのよ?? 必死に考えても頭に浮かぶのは、秘書藤枝の挑発的言葉の数々。 それに、塚本の“男は突然旅立ちたくなる”発言や、昼間の占い内容で…… って、占い…… 占いといえば、恋愛運に“過去を思い出すような展開が……” とか、とんでもなく不吉な予感を連想させることを書いてあったよね?
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