11人が本棚に入れています
本棚に追加
★
三月某日――正午。
テレビのワイドショーに突然と割り込んで警報音とニュースが報じたのは、ある世界を二つに別つ出来事だった。
それを意味するように、燻った飛行機雲が端から端へと遠く伸びて、雲一つなかった真昼の空を半分に切り取っていった。
その日の夜空には沢山の流星が降ったという。
それでも星団の星たちは互いに流れて離れてしまわないように――すばるの星は変わらず、幾つもの小星が寄り添って輝いていた。
最初のコメントを投稿しよう!