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「イッシーさん、ベスさん、お久しぶりです。」
どこからともなく、甲高いアニメ声が聞こえたと思ったらすぐ近くにナンちゃんが来ていた。
推定身長150センチ、推定バストEカップの隠れ巨乳を目立たないようなふんわりとしたメルヘンチックな服を着て、アラレちゃんみたいな眼鏡をかけて登場。
「ナンちゃん、久しぶり。相変わらず、萌え萌えだねっ。」
イッシーが腰をクネクネさせながらナンちゃんに近寄る姿を見て、お姉系っぽいと思った。
だいたい、イッシーはボーイッシュという言葉が似合う人だから。
背も本人は165センチと言い張るけれども170センチ近いはず。
ショートカットが伸びてちょっとボサッたセミロングの髪の毛とファニーフェイスが特徴的な女の子だ。
クネクネしたら、それこそお姉系に見えてしまう。
ナンちゃんとイッシー。
身長差もあるし、メルヘンチックな服装のナンちゃんとパンツスタイルのイッシー。
仲の良いカップルに見える・・・。
私の目に狂いがなければ、前方に殿方を従えた新藤さんが見える気がする・・・。
「ちょっ、イッシー、あれって新藤さん?」
ナンちゃんといちゃつくイッシーを肘で小突いて聞いてみたらイッシーも顔を私が言った方に向けた。
「・・・優良企業勤務で合コンなんてしようとする新藤さんの知り合いなんてきっとろくでもないに違いないって昨日言ったの、誰だっけ。」
「イッシーだよっ!!!」
まるで私が言ったみたいな言い方をするイッシーに突っ込んだ。
「ハイ&ローって感じに見えるね。」
「イッシー、意味が分からないから。何それ。」
「だから、ハイレベル&ローレベルの略。」
言いたいことは、分かった。
そこそこ見た目が可愛らしい男の子とそこそこ見た目が爽やか系の男性。
その二人がハイレベル。
残りの二人は・・・。
アフロですか?
いや、アフロじゃないね。
ヘルメットを被ってる?
いや、自毛だよねって感じの個性的な髪型の年齢不詳の殿方が一人。
そして、私と同じくらいしか背がないのではないだろうかって感じの殿方が一人。
男性4人&新藤さんが談笑しながら摩訶不思議な雰囲気を醸し出して、近づいてくる。
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