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ごくりと手に持っていたカフェラテをひと口飲んで、イッシーに気持ち詰め寄って小さな声で聞いてみた。
ガールズトークを持ちかけられたときのマナーみたいなもんだべ。猥談する男性諸君と同じだべ。
いや、女同士の方がきっとえげつないべ。
「で、どうだったべ?」
いやらしい微笑みを崩すことなく、ふっと笑って私に顔を近づけるイッシー。
「良かったよ。山根は本物の変態だな。」
ウホッ!!!
「もうちょっとそこ、詳しく!!!」
「童貞生活が長いと、いろいろと勉強するんだってよ。研究熱心で自分の気持ち良さよりもこっち優先って感じ。紳士だったし、体の割りにアソコはデカいし、言うことなしだった。回を重ねるごとにやらしくなってくアイツは変態だな。」
ウヒョーーーーーーー。
もっと詳しくと食らいつく私にいくつかの鼻血もののエピソードを教えてくれたけれども、胸の中にしまっておくことにしよう。
「うわーーー。童貞ってどうかと思ったけど、そうか、下手に遊び歩いてるヤツよか童貞の方がいいんだなぁ。」
イッシーの話を聞いて、本当にそう思った。
山根はきっとイッシーに夢中だよな。
覚えたてってのは、きっと研究熱心だろうし、情熱的だろうし、頭の中、イッシーでいっぱいに決まってるよなぁ。
「そうそう、で、結婚するってさ。」
ん?
「はっ?誰が?誰と?」
「だから、山根と私が。」
目をパチクリしたのは言うまでもない。
「はぁーーーーーーー????だって、はっ?いいのか?よく知りもしない相手じゃねーべか?」
「名前と年とお勤めの会社。それから体の相性も知ってるけど、他に何がいる?」
うっ、確かにそうかもしれないけど・・・。
イッシーがキラキラ輝いてみえんべ。
出会ってすぐに結婚を決めるスピード結婚ってやつか。
まさか、自分の周りにそんなことする人がいるとは思いもよらなかったべ。
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