頑張れ 藤木

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長屋の藤木の家は、リフォームがなされているらしく、おトイレも和式ではなく洋式でキレイだった。 それからお風呂も、下手をすると我が家よりも新しいのではと思えるような内装でビビったべ。 脱衣所が狭いのは、仕方がないにしても。 「お風呂、入っちゃいなよ。お好み焼きを食べてコタツでウダウダしながら寝るんでしょ」 藤木に促されてお風呂場へ行き、コソコソとお風呂に入って風呂上りに普段だったらしないワキへの塗り塗り。 家にいたら絶対にしないけれども・・・ここは藤木の家だしな。 それに、一応、キスした仲だし、真面目に付き合うってなったら・・・。 チャンスがあったらヤッておくべ? 藤木の可愛いブラを脱がしたいべ? 持ってきたのは高校生の頃のジャージ。 青ジャーと呼ばれていた、私の学年カラーの青色のだっせージャージだ。 ウケるに違いないべ? 洗面所にご丁寧に出しておいてくれたドライヤーを拝借して髪の毛を乾かすけれども、ジェームズに髪の毛を切ってもらってから乾くのが早い。 楽々だべ。 また長くなったらジェームズに切ってもらおう。 いや、次はアンジーに・・・。 違うべ、あの店はこっちが指名するんじゃなくてあっちが指名してくれるおかしな店だったな。 こそこそ脱衣所から出て行ったら、振り返った藤木に笑われた。 「ぶはっ、上から下まで青いジャージって!!!」 ケラケラと笑った藤木を見てほくそ笑んだ。 大成功だべ。 「あっちの部屋、暖かくしてあるからそっちで待ってて。好き放題してていいから。僕も風呂入ってくる。」 居間で待ってろと言われたから居間に行き、好き放題してていいと言われたからテレビをつけた。 土曜日の夕方と言えば、何だべ? あんまり見ないから分からないべ。
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