3465人が本棚に入れています
本棚に追加
酔っ払って僕を
「好きだー。」
「大好きだー。」
と叫ぶベスの顔を見ながら、子供のようだと思う。
「今夜はコージーと合体だー。」
うん、子供じゃない。
ちゃんとした大人だ。
いいや、ちゃんとした大人は合体と言いながら叫んだりはしないかもしれない。
でも、僕のブラジャーを受け入れてくれるぐらいに大きな心を持ってるくらいだし、ドキドキしながらそれを告白した数時間前のことを思うと、今の状況にびっくりだ。
食べ終えたお皿やボウルを片付ける僕に後ろからへばりついてくるベス。
知らなかった。
僕の好きになった人は実は、こんなにも積極的に甘える人だったなんて。
嬉しいギャップ。
「って、こら。服の中に手を入れない。」
スウェットの上着の中にベスの体温が侵入してきたのをやんわりと手で押さえつつ、引き抜いた。
「いいじゃん、減るもんじゃないし。ケチッ。」
ケチとかそういう問題じゃないけど・・・顔が緩むのを止められない。
好きだと思って、欲しいと思った女の子が僕を好きだと叫んでくっついてくるんだから。
「って、こら、服の上からだったら何をしてもいいってわけじゃないってば。」
今度は、服の上から僕の胸の頂きをまさぐってくる。
「いいじゃん、減るもんじゃないし。ケチ。」
さっきと同じセリフを吐きながら、胸を触るのは諦めたらしく、大人しく僕の体に腕をまわしてくっついていることにしたらしい。
すべてのモノを洗い終えて、水を止めた。
その刹那
「ちょっ!!!どこ触ってるの!?」
大人しく僕にへばりついていたはずのベスの手が、僕の下半身に伸びてきた。
「ん?どこって大事なとこ。」
「こらこらこらこら。片付けができないし、後からにして。」
ベスの手を握って、その手をベスいわく大事なとこから引き離して自分のお腹の辺りに持っていった。
初めてお互いの気持ちを確認してすぐにこんな大胆なことを平気でやってのけるベスがちょっと眩しい。
最初のコメントを投稿しよう!