頑張れ藤木 パート2

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二人で外に出たら、当たり前だけれども寒い。 上着を着てなかったらどうなっていたか・・・。 全身青色ジャージのベスは上着も着ないでその姿のままでコンビニに行っても平気なんだろうか。 僕が上着の存在を指摘しなかったら、本当に青色ジャージのままで行ったのかな。 数々の疑問は残るものの、僕の手を握って笑う顔を見たら全部がどうでもよくなってきた。 「ほら、善は急げだ、全力疾走だっ!!!」 僕の手を握って、走り出そうとするベス。 何でいつも走るんだろうと思うけど、それも楽しいからいいかと僕も走り出した。 すぐ近所のコンビニまで。 コンビニの駐車場まできたところでベスが 「財布、忘れた。」 とまた戻ろうとする首根っこを捕まえた。 「バカだね。僕が持ってるよ。」 「ゴチになりまっす。」 あぁ、そうかと言う顔をしながらまたコンビニの方に体を向けて歩き出したベスと一緒にコンビニへ。 「あっ、浩ちゃんにベスちゃんじゃない!!!えーーーーっ。二人はそういう関係なの?キャーっ!!!」 コンビニに入った瞬間にレジで精算を終えたらしいアンジーとジェームズに遭遇してしまった。 「そうなんですよぉ。藤木の家で大人の体操をしようと思ったら藤木がグワッ。」 ベスがおかしなことを口走ったから慌てて口を押さえつけたけれども、アンジーとジェームズには何を買いにきたのかしっかりと伝わってしまったらしい・・・。 「アンジー、俺らも頑張るか。」 「若い者には負けてられないわねっ。」 おいおい、ここコンビニだから。 仲良く腕を組んで歩き出した二人を見送った。 いいけど、アンジー、袋の中、お菓子ばっかりだったよ? ダイエットはどうしたんだろう。
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