頑張れ藤木 パート2

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お金を払って、外に出たら。 「家まで競争。コージーが負けたらブラしてねっ。」 大きな声で言わないでくれと思った瞬間に彼女が走り出した。 酔っ払ってるはずなのに、華麗にスタートダッシュをした姿に早く追いかけろと本能が囁いた。 直線1本道で交通事故に遭うなんてことはないと思うけれども、相手は酔っ払い。 ベスの後姿を追いかけながらふと思った。 こんな風にずっと追いかけ続けるのかもしれないと。 彼女という人を。 体中からエネルギーを放射して、生きてることを表現してるような元気いっぱいの彼女をずっと追いかけ続けるのかもしれない。 いや、追いかけていたい。 きっと、掴まえて、離さない。
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