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ワイワイガヤガヤとドリンクメニューを見ていたけれども、男性陣は普通の飲み物を注文することにしたらしい。
ノリが悪いんじゃないか?
せっかくこういうところに来たら誰かが汚れ役を買って出て盛り上げないとっ。
もちろん、私は試験管でいろいろなアルコールがやってくる奇妙な飲み物を注文することにした。
イッシーはビーカーと注射器。
ナンちゃんはフラスコだ。
さらっと全員分の注文を取りまとめてくれたのは新藤さんの弟の勇気君で好感度アップ。
目の前の藤木のせいで、何もしてないうちから酔っ払ったみたいに笑いが込み上げてくるし、藤木と山根の会話がおかしい。
藤木は普通に話すのに山根のテンポが遅い。
この人、こんなにゆっくりのテンポで話していて本当にお勤めができているのかと疑いたくなる。
しばし、まわりを観察。
壊れてない新藤さん、普通だ。
そして、今日は飲んでくれないらしい。
あぁ、残念。
仕方がない。
今日は一発、私とイッシーが突っ走って盛り上げよう。
「イッシー、やばいって。目の前のヘルメット、見てるだけで笑いが。」
「ぶはっ。そっちの席、キツイね。だって見た目だけで。」
こそこそと藤木の髪型がおかし過ぎることを確認していたら、注文した飲み物がやって来た。
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