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笑いながら僕の方を向いてニヤッと顔を緩ませたベス。
僕の中の何かが危険を知らせてくるけど、そのままでいたらベスが僕の上に馬乗りに・・・。
なんかいろいろ間違ってる気がするのにベスから目を離せられない。
僕の視線なんかお構いなしに笑いながら僕のスウェットを脱がしにかかる彼女の手を掴んだら振り払われた。
「減るもんじゃないし、いーじゃん。」
笑って僕のスウェットを胸までめくり上げたのち、じっくりと検分しだすのはさすがに恥ずかしいからやめて欲しい。
「恥ずかしいってば。」
「ぶっ。いいべ、いいべ。可愛いもん、持ってんじゃん。あぁブラなしなのが残念だ。」
そう言いながら僕の胸に手を伸ばすベス。
これじゃぁ、どっちが男でどっちが女だか分からない。
なのに、僕の体はそんなベスに反応してる。
「ちょっ、やっぱ、僕が上だってば。」
僕の上でやりたい放題しそうになってるベスを掴まえて、攻守交代。
ゴロンと掛布団の上に転がしたら、ゴロゴロと布団の中に逃げて行った。
なんだろ、面白いって言うか、可愛い。
「電気消さないとワッキーの飛沫で目がやられるぞ!!」
聞いたこともないような話をして電気を消すように促してくるベスがいちいち可愛いと思うから。
「次回はゴーグルを持ってくるから電気、消すのは今日だけね。」
立ち上がって部屋の電気を消してやったら布団の中から
「変態、ゴーグルってどんなプレイだよっ。」
布団の中からくぐもった声で笑いながら聞かれた。
さっきまで、布団にダイブしていたんだから水泳プレイでいいんじゃないかな。
「あっ、そっか。水着じゃないとダメってこと?」
「変態、どんだけ変態なんだよ、あはははっ。」
「ブラする程度にしか変態じゃないよ。」
布団をめくりつつ言ってみたら、爆笑してる。
どうやら面白かったみたいだ。
体を丸めて笑いながら、だんだんだ大人しくなっていく・・・。
って、アレ?
寝息?
タヌキ寝入り?
ベスの体を揺すってやったら、むにゃむにゃと何か薄目を開けて言ってる。
「寝た?」
「・・・寝てない・・・。」
完璧に寝てるようだ。
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