紅葉狩りはどこへ???

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体にまとわりつく腕の重みを感じて目が覚めるなんてことは、ここ数年、感じたことがなかった。 グルジー。 窮屈で狭い布団から這い出ようと思ったら、藤木の腕ななかなか重い。 そうだ、潜ってしまえばいいに違いない。 藤木の腕からすりぬけるようにモゾモゾと布団の中に潜っていって思った。 グルジー。 空気が薄いじゃないか。 しかも。 プスッ。 音がしたべ。 どこからどう聞いてもすかしっ屁。 しかもネッペだ。 ウホッ。 ごそごそしていたけれども、ガバっと布団ごと起き上がった。 危うくガス中毒で殺されるところだったべ。 寝ぼけていた頭もスッキリ爽快な目覚めだ。 布団をめくったにも関わらず、ネズミ男は寝続けてる。 ある意味、大物だべ。 ふと、上から下まで検分してみたら、盛り上がってるべ。 若いなっ。 ひとまず、久しぶりの男性のシンボル君だし拝んでおくべっ。 二礼二拍。 頭を軽く2回下げて、パンパンと手を打って これから末永く仲良くシテ下さい。 よろしくお願いします。 心の中でお願いをして、頭を下げた。 「何してんの?」 へっ? 藤木の声・・・どこから見てたんだべ? いや、聞かれて困ることはないべ。 「御開帳ーーーーーー!!!!」 叫んで、藤木のネズミ色のスウェットに手をかけた。 「うわっ、朝から何すんのさっ。」 寝転がったまま、藤木が私の手を跳ね除けて自分のスウェットのウェストを守ってる。 ちっ。 「何って、見せてもらおうかと思っただけだよ。ほらほら、減るもんでもないし、いーじゃん。」 逃げる藤木を追いかける私。 藤木が四つんばいになって布団から這い出そうとするから、藤木のスウェットのお尻の部分を掴んでずり下げてやったべ。 「わーーーー。」 お尻がベロンと出たけれども、慌てた様子で叫びながらスウェットを引き上げた藤木の行動にゲラゲラと笑ってやった。 朝から、 チョー楽しいぃ!!!
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