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逃げて焦ってアタフタする藤木が可愛くて布団の上で転げまわって笑っていたから気が付かなかった。
いつの間にか、藤木が私の上にいらっしゃって、見下ろされてることに・・・。
気が付いたときには、覆われていたべ。
私の顔の横に藤木の両手。
私の胴体の外側に藤木の両足。
真剣な顔をしてると思ったら、ニタっと笑った。
嫌な予感。
野生の勘だべ。
「減るもんじゃないし、いいよね。」
言った瞬間に藤木の顔が私の右ワキめがけて瞬時に下がってきた。
「わわわーーーー!!!」
慌てて藤木の頭を押し返したけれども。
「グワッ。ぶあっははははははははは。」
藤木が私のワキに鼻を押し付けてひと息吸った後の変な声のリアクションと大きな笑い声。
私の隣に転がって、楽しそうに笑い続けてる。
吸ったべ?
ワキの臭い、吸ったべ?
布団を被って寝たし、寝汗をかいていたら起き抜けの一発は臭いはずだべ?
そうっと、自分のワキの臭いを嗅いでみた。
「グゲッ。」
そこまでひどいわけじゃないけど、ワッキー独特の臭いはしっかり健在だべ。
笑いがおさまっていたらしい藤木だけど、肩肘ついて私の行動を見ていたらしく、また笑い出した。
なんだかよく分からないけど、笑ってるし、楽しいべ?
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