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お昼ご飯の皿を片付ける藤木に後ろからまとわりついて怒られ、すごすごと撤収して着替えと化粧を済ませたら藤木が2階にやってきた。
藤木が着替える様子を見ていたら、ブラを装着するとろこだって見られるはずだべ。
こそこそと物置部屋と言っていた2階の北側の部屋に行く藤木を追いかける。
振り返った藤木が笑った。
「見ないでよ、恥ずかしい。」
「いーじゃん、減るもんじゃないし、さんざん見た仲だし。」
おいおい、朝は行け行け押せ押せだったくせに照れるなよ。
こっちがムラっとくるべ。
可愛いじゃないか。
「ダメ、もっと仲良くなってから。」
ウホッ。
乙女チック☆
「分かった、じゃぁさ、選ばせてよ、今日のブラ!!!」
「分かってないじゃん、ダメだってば。ほら、あっちに行って。覗いたら襲うよ?朝みたいに手加減しないで、本気で襲うよ?」
にやっと笑った藤木の顔に引き攣った。
聞き間違いか?
いやいや、ちゃんと聞いていたべ?
朝のあれは手加減あり!?
はっ?
藤木、マジでおそロシアだべっ!!!
本気で襲われたら、壊れるべっ!?
いつだったかの性欲モリモリの新藤さんの婚約者なんかより危険人物だべ?
目の前で襖を閉められて我に返った。
「ちょっ、聞いてもいい?」
襖の向こう側の藤木に声をかけた。
「ん?何?」
「藤木の過去の彼女、体育会系?体力自慢な子ばっかりだった?本気って、壊れなかったの?」
「あはははっ。あのね、絵里ちゃん、僕が本性だしてる相手って絵里ちゃんだけだよ。だって、ブラを受け入れてくれるってことは本気だしていいってことでしょ?」
藤木の思考回路がおかしいべ。
ブラを隠す=本気ださない
ブラを受け入れる=本気だす
ウホッ。
学がなくても、上の計算式が藤木の頭の中で出来上がってることだけは分かったべ。
危険を察知してるはずなのに、なんか特別感を感じて高揚してるし良い気分だ。
ドキドキすんべっ。
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