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一人でニヤニヤしながら藤木の登場を待つ。
することがないからお部屋の中をフラフラしてみるけど・・・物がない。
それに尽きる。
南側の窓から見える藤木のお宅の庭。
そして、お隣さんの庭も見える。
藤木のお宅の庭は殺風景だけど、お隣さんのお庭はちょこらびっと鉢植えが置かれてるように見えるべ。
それに、お庭に畝が作ってあって何かを栽培してる様子が見てとれる。
学がないから、何が植わってるのかは分からないなぁ。
その小さな庭の向こう側の通りに面してビューティーサロン A&J が見える。
アンジーとジェームズはきっと今日もハサミを振り回してカットしまくりだべ。
襖の開く音がしたから振り返った。
うわっ、眩しっ。
どうってことない恰好だけど、好きになったら一直線。
突き進むのみ・・・落ち着けよ、ベス。
過去の失敗にいい加減、学ぶ年頃だべ。
恋愛一色に染まって、痛い思いをしてきたべ?
好きになるあまり、相手に合わせ過ぎて重たい女になっていたべ?
私のような者と付き合ってくれる人なんて、この人しかいないっていつも思ってたべ。
今も思ってるけど、それで相手の言うままになって失敗してきた過去に学ばないと。
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