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走ってコンビニに到着したべっ。
途中で右手を藤木に掴まえられた。
いや、本当は、走ったらきっと藤木が掴まえてくれるはずっていう思いもあったし、思ったとおりになったから笑った。
藤木と一緒なら、走ってるだけで楽しいべ。
公園で遊んでるだけで楽しいべ。
コストのかからないヤツだべ。
しかし、きっと食費はかかる。
お店の外で息を整えて、コンビニに入った。
昨日の夜みたいにアンジー&ジェームズがいたらどうしようかと思ったけれども、まだきっと A&J で華麗にハサミを振り回してカッティング中に違いない。
安心してコンビニを堪能しよう。
「おでんは後からでいいから、他のモノも買おうよ。」
藤木に言われて、文句はないからついて行く。
サラダとか主食系を買うのかと思ってついて行ったら・・・
「ぶっ、ウソでしょっ。だってお昼過ぎにパフェ食べたよね?」
まさかのコンビニスイーツを物色。
血糖値が上がるべ?
大丈夫なのか、この人。
「えーっ、だって一人のときは買わないし、エリーも食べるかなって思ったんだけど?女の子は甘い物が好きでしょ?」
間違ってないけど、間違ってる。
女の子は甘い物が好きだけど、女の子は甘い物を我慢してダイエットをするのもけっこう好きだべ?
「いやいや、今日は甘い物はもういいから。」
ロールケーキに手を伸ばそうとする藤木のその手を掴んで下げて向かうはレジ前。
全種類制覇とは言ったものの、そんなに食べられないと思うし、何にしようかな。
「すみません、全種類下さい。あっ、それとタマゴは6個でっ。」
ウホッ。
またしても勝手に注文っ。
しかもタマゴだけなんで6個もいるんだよ!!!
「何でタマゴが6個もいるのさ。」
「えっ?だって美味しいでしょ?みんなタマゴ、好きだよね?嫌いだった?」
みんなタマゴが好きって誰情報だべ。
「好きでも嫌いでもないけど・・・みんなタマゴが好きって誰情報なわけ?」
「えっ?僕情報?」
ウホッ。
藤木の中では世界の中心は藤木だべ。
世界の中心でタマゴ好きを叫んでいてくれっ!!!
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