3465人が本棚に入れています
本棚に追加
食事の片付けをする藤木にへばりついていた。
この背中の中にはブラがあるんだべ?
想像するだけで興奮してくる。
手早く後片付けを終えた藤木が私の手を剥がしてくる。
「イタズラしてないのに剥がすのー?」
「もう、今度は僕がイタズラする番に決まってるじゃん。」
振り返って妖艶な微笑みを浮かべる藤木。
別に嫌じゃないのに、そんな顔して迫られると逃げたくなるのが本能だべ。
後退する私と前進する藤木。
そして、途中で笑い出した藤木。
「遅くなる前に送ってくから荷物持って上着、着なよ。」
「へっ?いいの?」
だって、二人で運動するって言ってなかったっけ・・・。
「エリーがどうしてもしたいならするけど、そうじゃないならいいよ。」
「あっ、うん、じゃぁ、遅くならないうちに帰る。」
釈然としない気持ちがないわけじゃないけど、したいかと聞かれたらどっちでもいいと言うか、今日はもういい。
それが正直な気持ちだべ。
ホッとした。
その顔を見ていたんだろう。
クスクスっと笑った声が背中に聞こえた。
最初のコメントを投稿しよう!