コンビニ おでん

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「僕がエリーと一緒にいたいのも本当だしね。あぁっ、でも毎週毎週泊まりに行くなんてダメって言われたら、それはしなくていいよ。」 そんなことまで、考えてなかったのに。 そこまで考えていたのか。 根回し上手。 こんな人、いなかったなぁ。 比べるわけじゃないけど、比べてしまう。 そして、藤木の方が昔の彼氏たちよりもずっといいってことが嬉しい。 こんな人がどうして今までフリーで残っていたんだろう。 ・・・あっ、ブラか。 納得なような、そうでもないような。 藤木の言動の一つ一つが骨身に沁みる。 五臓六腑に沁みわたるべ。 「ありがと。」 「おバカさん。泣くようなことじゃないでしょ。」 「まだ、泣いてない。」 「ふはっ、溢れそうになってるよ。」 藤木の手が伸びてきて、親指で私の目元を拭って離れていった。 「帰るケロ。」 「気を付けてね・・・ケロ。」 「もちろん。じゃぁね。」 屈託なく笑って、車に乗り込み、窓を開けて 「お休み。」 と挨拶をして帰って行った。 藤木の車が見えなくなるまで見送って家の中に入った後、マイマミーに凄い勢いで質問攻めにされたのは、言うまでもない。
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