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順番に運ばれてくる怪しげな料理の数々に若干引き気味の男性陣。
ふっ、キタキタキタキタ。
カエルの足の唐揚げ。
見るからにカエルの足。
「石ちゃん、石ちゃん、揚げ物きたよ。」
イッシーの前に取り皿に載せたカエルの足の唐揚げを置いた。
ここで怯むようなイッシーではない。
ニヤッと笑った後に、豪快に手でカエルの足を持ってガブリ。
そして、さっきよりもニヤっと幸せそうに笑って咀嚼をした後の
「まいう~。」
「はははははっ、さすがイッシー。飽くなき食への探求心!!!」
イッシーが美味しそうに食べるから、もちろん、私も手を伸ばした。
ちなみに、食感は鶏肉い近い。
「けっこう、イケるで~。」
山根も普通に食べだしたし、藤木も食べだした。
もうちょっと嫌な顔とかしてくれたら面白いのに。
うん、残念。
そうこうしていたら、始まったらしい、ショータイム。
薄暗かった店内の照明がもっと落とされて、音楽が消えたと思ったらどこからともなく悲鳴がっ!!!
順番に死神が監獄の中をまわってくる恐怖のショー。
怖いって言うよりも面白いんだけど、これがまた楽しいから。
ひひひっ。
初めて来たという男性陣は何が起こったか分かってない顔をしてキョドってる。
いいぞいいぞ。
ここを予約したのは飲み物と食べ物がおかしいだけじゃなくて、このショーがあるからだ。
まるでジェイソンのようなおかしなやつらが二人位、我々の個室の監獄の鉄格子のところでガンガンガンっとこっちを向いて暴れ出した!!!
「うわっ、何これ。」
「な、な、なんすか、これ。」
ちょっとの間、その奇妙な死神を楽しんだら死神達はお隣へ移動していく。
いいリアクションだったな。
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